小さな傷や線傷の補修に便利なタッチペン(筆塗り塗料)ですが、DIYで補修を行う際には、「失敗してしまった!」という事は付き物。
でも安心してください、対処法がありますので紹介します。
ラッカー塗料はシンナーで落とせる
カー用品店やホームセンターで市販されている車用のタッチペン(筆塗り塗料)は、「ラッカー」と呼ばれる種類の塗料です。
ラッカー塗料とは
ラッカー塗料とは、トルエンやアセトンなど揮発性の高い溶媒に、アクリル樹脂やニトロセルロースを溶かしたもので、その揮発性を利用して乾燥させる塗料です。乾きが早く艶の良さが特徴です。
ラッカー塗料はシンナーで溶かすことが出来るため、塗装箇所に直接スプレーをする、もしくはウエスやタオルなどにシンナーをスプレーし拭き取ることで、塗装した塗料を除去することが可能です。
完全に乾燥してしまっている塗料の対処法
塗装直後の、塗料がまだ半乾きのような状態だとシンナーで落ちるというのも何となくイメージ出来ると思います。
では、塗装から時間が経ち、塗料が完全に乾燥している場合はどうでしょうか。
安心してください、塗料が完全に乾燥していてもシンナーを使えば落とせます。
ただし、塗装直後の場合よりも塗料の溶解に時間が掛かるため、全体的な作業時間は長くなります。
シンナーをスプレーして拭き取る、を根気よく繰り返しましょう。
元の塗装への影響は?
車に元々塗装されている塗料は「焼き付け塗装」によるもので、DIY補修で使用するタッチペンやスプレーの塗料とは性質が異なります。
そのため、車の元々の塗装はシンナーで拭いただけでは落ちませんので安心してください。
スプレーシンナーを購入する
タッチペンなどの塗料を出しているメーカーからスプレーシンナーは発売されています。
それぞれで大きな成分の違いは無いと思いますが、各メーカーで自身が出している塗料に最適な商品となっているケースが多いので、使用しているタッチペンと同じメーカーのものを選んでおけば間違いないでしょう。