車の塗装表面の保護や撥水効果の付与などを目的に使用されるコーティング剤。
今やコーティング剤は多くのメーカーから発売されており、艶出しや傷消しに特化したものや、撥水効果に特徴を持たせたものなど実に様々です。
これだけ数多くの商品がある中、気になるのはそれらを重ね塗りした際の効果について。
重ね塗りを行うパターンとしては、主に次の二つが挙げられます。
- 同じ商品を重ね塗りするパターン
- 異なる商品を重ね塗りするパターン
それぞれ見てみましょう。
同じ商品を重ね塗りするパターン
商品Aの効果が薄れてきたので、再度、商品Aを施工する、というパターンです。
商品によっては、重ね塗りを行うことでコーティング被膜が強化される、といったことを謳うものもあります。
同じ商品同士の重ね塗りであれば、基本は施工すること自体には問題はなく、初めに施工したコーティング被膜を補完的に厚くすることは可能です。
ただし、何度も重ね塗りしてもその効果がいつまでも増加するものではなく、施工時のムラにつながりやすい場合もあるため注意が必要です。
また、同じ商品での重ね塗りとはいえ、商品によっては下記のパターンと同じことが言えるケースもあるため、こちらも注意しておきましょう。
異なる商品を重ね塗りするパターン
商品Aを施工しているボディの上に、商品Bを施工するというパターンです。
プロ用でない、カー用品店などで入手可能なDIY用のコーティング剤2種の重ね塗りは、施工自体は基本的には可能です。
重ね塗りをした際、外観上、艶や光沢が付与されるため、下地のコーティング剤が補修・補強されたように感じられますが、実はそういったことではありません。
厳密には、重ね塗りするコーティング剤(後から施工する方)にとっては、下地のコーティング剤被膜は油膜などの汚れと同様の存在であり、撥水性や耐久性といった効果を阻害するものとなってしまいます。
そのため、下地のコーティング剤の効果はもとより、重ね塗りしたコーティング剤本来の効果も発揮できない結果となってしまいます。
おすすめのコーティング剤
コーティング剤によって撥水の種類や、効果の継続期間も様々。
中には、ボディとガラス両方に使うことが出来、洗車後の仕上げ作業の時短化を謳うものも発売されています。