タイヤのサイドウォールに見られる汚れの主な原因は次の3つです。
- 道路の汚れを巻き上げて付着した汚れ
- ブレーキダストの付着
- タイヤの老化防止剤によるもの
道路の汚れを巻き上げて付着した汚れ
理由としてもっとも簡単に考えられるものがこれです。
舗装されていない道路や悪路を走行することで発生する砂ぼこりや土ぼこり、また泥水の跳ね上げなどにより茶色く汚れることがあります。
また、ピッチやタールなどの汚れが付着していることも考えられます。
しかしながら、実際にはタイヤが茶色く汚れる原因は、次の2つの理由が大きいようです。
ブレーキダストの付着
国産車よりも輸入車、とくにドイツ車に多く見られるブレーキダストによる汚れ。
車のブレーキは、ブレーキローターとよばれる円盤状のディスクを、ブレーキパットで挟み込んでブレーキを掛けますが、この際、ブレーキローターから削りカスが発生します。
これがブレーキダストとよばれる鉄粉です。
ブレーキダストによる汚れがドイツ車に特に多い理由は、その道路事情にあります。
ドイツ全土を走る高速道路「アウトバーン」では多くの車が高速で走行します。
そして、その車体を制動するために強力なブレーキが採用されているため、ドイツ車にはブレーキダスト(削りカス)が多く発生する、ということです。
このブレーキダストがタイヤに付着し、酸化することでサビ色に変色し、茶色く汚れたように見えてしまうのです。
タイヤの老化防止剤によるもの
実は、タイヤが茶色く汚れている原因で最も多いと思われるのがこの理由。
タイヤのゴムには、タイヤを紫外線や酸化から守る役目をする成分が含まれており、タイヤが動くことで表面に染み出してきます。
これに含まれる成分が化学変化を起こし、茶色く変色し、あのようなタイヤの見た目につながるのです。
茶色い汚れへの対策方法
付着そのものを防ぐ方法は無いため、こまめに洗車をすることが一番。
水洗い + ブラッシングである程度は落とせますが、専用のクリーナーなどを使用することでよりしっかりと落とすことが可能です。
また、洗車の工程の一つとして足回りも洗浄するのであれば、タイヤだけではなくホイールも合わせて綺麗にしましょう。
タイヤもホイールもまとめてキレイに出来る商品としてオススメなのが、この商品。
ちなみに、タイヤの老化防止剤を洗い落としてしまうことに問題はないのか、という議論も目にしますが、老化防止剤はゴムの中に含まれているので、表面に浮き出てきたものを洗い流したところで、タイヤがたちまち劣化してしまうようなものではないと考えられます。
そうでなければ上記のような商品が市場に出回り、支持されることは無いでしょう。
また、「あの茶色く汚れたタイヤの見た目を放置しますか?」というと、「NO」と回答する方も多いことでしょう。
タイヤは消耗品であり、わずか数年で交換するものであると割り切れば、できるだけ見た目の良さを重視したいと考えるのも自然なことだと思います。
自身が納得できるメンテナンス方法を選択しましょう。