近年の多くの車のヘッドライトカバーは樹脂製のため、紫外線による劣化や傷つきは避けては通れないもの。
表面の劣化や細かな傷の蓄積が「くすみ」につながり、車に古臭いイメージを与えたり、ひどくなればヘッドライト本来の光量が発揮できなくなる事態にもなりかねません。
ディーラーやカーショップではヘッドライトのくすみ取りのメニューが用意されていますが、それなりの料金が掛かります。
では、自分でヘッドライトのくすみ取りは出来ないのか?
【結論】割と簡単に出来ます。
その手順を紹介していきます。
ヘッドライトのくすみはヘッドライトカバーの表面の小傷や劣化
気付かないうちに徐々に蓄積していくヘッドライトカバーの小傷。
先にも書きましたが、ヘッドライトカバーがくすむことで車の見た目を「古臭い」と感じさせる原因の一つになります。
下の画像はくすんだヘッドライトカバーのアップの様子。
表面がザラついている感じが見えるでしょうか?
まずはこのくすみを除去していきます。
コンパウンドで表面を平滑に
洗車を済ませ、ヘッドライトカバー表面に付着しているゴミや汚れなどを落としておきます。
そして、ザラついているヘッドライトカバー表面を、コンパウンド(研磨剤)を使って整えていきます。
最初の段階に使用するのが、ソフト99の「液体コンパウンド3000」。
コンパウンドは何かと使えるため、一つはもっておきたいもの。
このような大容量ボトルが一つあれば、しばらく無くなる心配は無いでしょう。
コンパウドを使用する際は使う場所や面積により、クロスに取って使うのか、コンパウンド用のスポンジを使用するかを使い分けます。
狭い場所や奥まった場所に使用する際には、指先にクロスを巻いて使うことで思い通りの箇所を磨くことが出来ますが、今回のヘッドライトカバーのような箇所を磨く場合には面積も広いため、コンパウンド用のスポンジを使うと効率よく磨くことが出来ます。
使用したのはコンパウンドと同じく、ソフト99の「コンパウンド専用スポンジ」。
クロスと違い、均一な力加減での研磨が可能です。
「液体コンパウンド3000」のボトルをよく振り、「コンパウンド専用スポンジ」の黒い面(磨き面)に、1円玉程度の大きさで出して対象箇所を磨いていきます。
磨くときに「キュッキュッ」と音が鳴れば、正常に磨けている証拠です。
コンパウンドでの研磨でここまでクリアに
「液体コンパウンド3000」で磨くだけで、ここまでキレイになりました。
特にセンターあたりのくすみが取れて、ヘッドライトの様子がよく見えています。
これだけでも十分な気はしますが、次のステップとして「液体コンパウンド9800」を使用して磨きあげます。
鏡面仕上げ用のコンパウンド+ワックスで仕上げ
「液体コンパウンド9800」は、先ほど使用した「液体コンパウンド3000」よりも粒子が細かいため、より平滑に仕上げることが可能です。
使い方は「液体コンパウンド3000」と同じですが、「コンパウンド専用スポンジ」は新しいものを準備しましょう。
もし同じ「コンパウンド専用スポンジ」をそのまま使用してしまうと、粗い「液体コンパウンド3000」の粒子がスポンジに残ったままとなり、より細かな粒子の「液体コンパウンド9800」の効果が発揮されません。
そして、「液体コンパウンド9800」で磨いた後は、ヘッドライトにも使用できるワックスで仕上げます。
おすすめなのがこちら、ソフト99「ミラーシャインワックス固形」。
車のボディ用ワックスですが、ヘッドライトカバーやテールランプ、バイザー部分などの樹脂パーツにも使用出来ます。
また、専用のマイクロファイバークロスが付属しており、このクロスで塗り込めば完了。
ワックスの乾燥を待って拭き取る、といった事が不要なため作業性も良いです。
「液体コンパウンド9800」→「ミラーシャインワックス固形」で仕上げた様子がこちら。
より細かな粒子のコンパウンドで磨いたことで表面がさらに平滑になり、その上から施工したワックスの効果でクリアー感が増し、艶による奥行きも出ました。
ビフォー&アフター
改めてビフォー&アフターの画像を並べてみます。
まずはビフォー写真から。
そしてアフター写真。
その差は歴然です。
まとめ
今回使用したのは下記の商品。
- ソフト99 液体コンパウンド3000 ×1
- ソフト99 液体コンパウンド9800 ×1
- ソフト99 コンパウンド専用スポンジ ×2
- ソフト99 ミラーシャインワックス固形(ライトカラー用) ×1
ポイントはヘッドライトケアの専用品を使わずに、他の商品で代用したところです。
液体コンパウンドは日頃からのボディの小傷取りや、劣化した塗装面の磨き作業に使用出来るため、持っておいて損は無いアイテム。
「ミラーシャインワックス固形」についても、普段はボディ用として使用しておき、こうしたパーツのケアの際にも使用できるため、一石二鳥です。
作業自体も簡単なため、自身で手軽に実施できるメンテナンス作業の一つだと言えます。
是非チャレンジしてみてください。